【雑記】その3 曜日の謎とブラックホール
タイトルにある通り気になったことを書き連ねていきます
3日目です
ジャンルが多岐にわたりまくってますがあまりお気になさらず
今回はどちらも天体に関係してなくもないですね
曜日って意外と謎
我々現代人の毎日の生活をコントロールしていると言っても過言ではない曜日ですが、意外とこれの由来ってよくわかりませんよね
日本語なら日月火水木金土、英語ならSun.Mon.Tue.Wed.Thu.Fri.Sat.です
これだけ見ると日本語と英語はある程度リンクしていると感じられます
"Sun"は「日」、つまり太陽ですし、Mon.も"Moon"としてやれば「月」のことだとわかります
ではSat.はどうでしょうか
これも"Saturn"、つまり土星なので「土」というわけです
どうやら太陽系の天体(あと月)が元になっているようです
太陽系の惑星は太陽に近い順に水金地火木土天海ですね
これに太陽と月を加えて地球と天王星、海王星を除いたものが曜日の基準になっていると考えて間違いなさそうです
...あれ?
そう、曜日の英語名と太陽系の天体の英語名が一致しているようにみえるのは日、月、土の3つだけです
一体何故なのでしょうね
と、結論の前に太陽系の8惑星の英語名と由来をざっとおさらいしましょう
ほとんど全てがローマ神話の神の名前を由来としています
水星・・・Mercury:メルクリウス(mercurius)、商人や旅人の守護神
水銀(Hg)の英名の由来にもなっています
英名と元素記号が違うのなんか気持ち悪いですよね
英名と違う系の元素記号はラテン語が由来のものが多いようで、水銀は"hydrargyrum"だそうです
金星・・・Venus:ウェヌス(venus)、美と愛の女神
ビーナスとかヴィーナスとか言ったりしますね
地球・・・Earth:(唯一ローマ神話の神が由来となっていない)
earthで土とか地面とかっていう意味になります
火星・・・Mars:マールス(mars)、戦いと農耕の神
中東呼吸器症候群の原因となったMERSコロナウイルスと綴りを間違えやすいですね
そっちのMERSは"Middle East Respiratory Syndrome"の略です
木星・・・Jupiter:ユピテル(jupiter)、ローマ神話の主神
主神の名前が使われたのは、木星が太陽系の8つの惑星の中で最も大きいからだそうです
土星・・・Saturn:サトゥルヌス(saturnus)、農耕の神
あれ、マールスの下位互換?
悪魔のサタン(Satan)ではないです
天王星・・・Uranus:ウラヌス(ouranos)
ウラン(U)の英名の由来です
同時期に発見されたから、というのが理由だそうです
安直と言えば安直ですね
海王星・・・Neptune:ネプトゥーヌス(neptunus)
ネプツニウム(Np)の英名の由来です
ちなみにこの元素記号はニッポニウムと同じNpです
は?ニッポニウム?と思われるかもしれませんが、とりあえず下のを読んでください
ニッポニウムはかつて小川正孝が発見した元素に一時期使用されていた名称で、当初43番元素と考えられたが違ったそうです
実際の43番元素はテクネチウム(Tc)で、小川の発見は75番元素のレニウム(Re)だったと考えられているようです
残念
ちなみにネプツニウムの発見には理化学研究所の仁科芳雄が関与したそうです
命名権は得られませんでしたが、偶然にもニッポニウムと同じNpが元素記号となったようです
その後113番元素の命名権を日本の研究チームが獲得してニホニウム(Nh)と名付けました
とんでもなく話が脱線していますね
これは元素の話ではなく曜日の話です
ということで曜日の起源を探ってみましょう
1週間7日制は古代バビロニアから始まったといわれていますが、各曜日は古代ローマによって作られたようです
だからローマ神話の神が名前の由来なんですね
古代ローマでは1日を24等分して1時間毎に5つの惑星と太陽と月とを繰り返しあてはめて呼び、距離の遠い順に土星、木星、火星、太陽、金星、水星、月の順番と決めました
そして、1日の最初の1時間が1日全部を支配すると考えました
こうすると最初の日の最初の1時間は土星で、2日目の最初の1時間は太陽、3日目の最初の1時間は月となり、以降火星、水星、木星、金星となって、土曜日から始まり7日間で繰り返される曜日が出来たのです
24÷7は3あまり3なので、土星→木星→火星→太陽→金星→水星→月→土星・・・を2つ飛ばしで進んでいくわけです
しかし、宗教上の理由で週の初めは日曜となり、更にローマがキリスト教を国教にしてから日曜にキリストが復活したことを記念するため日曜日を安息日の休日と決められました
日本語の名前の順番はこれで解決しましたね
では英語はどうでしょう
実は英語ではローマ神話の名前が他のものと置き換えられている曜日があるようです
"Tuesday"、"Wednesday"、"Friday"・・・これらはゲルマンの神の名前と置き換えられました
地理でやったと思いますが、英語はゲルマン言語だからでしょう
ゲルマンの神でマールスは"Tiu"、メルクリウスは"Woden"、ウェヌスは"Frigg"と呼ばれる神だったようです
Mars=Tiuというわけではないのですが、存在が似ているため同一視されることがあるようです
"Thursday"・・・これは古代スカンジナビアの雷神である"Thor"から来ているようです
ややこしいですね
ブラックホールって結局何?
ブラックホールも知っているようで意外と知らないものなはずです
ブラックホールとは、極めて高密度で、強い重力のために物質だけでなく光さえ脱出することができない天体です
この呼び名が定着する以前までは、崩壊した星を意味する「collapsar(コラプサー)」などと呼ばれていたようです
GoogleでCollapserと検索したらこの曲がヒットしました 恥ずかしながらこの方の曲を今まで聴いたことがなかったのですが、これを聴いて一気にハマりました
是非聴いてみてください
ということで話を戻しましょう
巨大な天体を観測すると、その向こう側から来る光が曲げられて見えることから、光も重力の影響を受けることがわかります
そのため、重力が強大になるにつれ、ある点で「光すら脱出できない」ほどの状態となるのです
ブラック「ホール」という名称ですが、どこかに落下していく「穴」ではなく、光さえも脱出できないため「黒い球体」ですらもないことになります
「時空に穴が開いていて、どこか別の場所に出口となる穴に繋がっている」といったような描写をされることもありますが、そのようなものではないと考えられているようです
ブラックホールの周囲は非常に強い重力によって時空が著しくゆがめられ、ある半径より内側では脱出速度が光速を超えてしまいます
この半径をシュヴァルツシルト半径、この半径を持つ球面を事象の地平面(シュヴァルツシルト面)と呼ぶようです
この中からは光であっても外に出てくることはできないので、現在天体観測に用いられているほぼ全ての光線、電波が出てこなくなります
ブラックホールは単に元の星の構成物質がシュヴァルツシルト半径よりも小さく圧縮されてしまった状態の天体であるため、事象の地平面の位置に何かがある訳ではなく、ブラックホールに向かって落下する物体は事象の地平面を超えて中心へ引き込まれるということのようです
難しいですね
また、ブラックホールの引力は光速を超えているため、ブラックホールに向かって落下する物体を離れた位置の観測者から見ると、物体が事象の地平面に近づくにつれて光速に近づくために、相対論的効果によって物体の時間の進み方が遅れるように見えるとされています
最終的に観測者からはブラックホールに落ちていく物体は事象の地平面の位置で永久に停止するように見え、物体から出た光は重力による赤方偏移を受けるため、物体は落ちていくにつれて次第に赤くなり、やがて可視光領域を外れ見えなくなるようです
逆に落ちていく物体から見れば、事象の地平面を通過する頃には事象の地平面の外側の時間の進み方が大幅に高速化するように見えると想定されています
そしてブラックホールには密度、重力が無限大である重力の特異点があるとされています
とまあ今日のところはこんな感じです
今日は国語、英語、天文学、ちょっとだけ化学、歴史、物理学でした
ではまた